中国語の文章を読むのはとても得意で、単語量も豊富で、文法知識もあるという中上級学習者の中にも、リスニングが苦手だという人は多いのです。
そういう中上級学習者のリスニングが苦手だという一番の原因は、「文字偏重の学習」にあると思われます。
「文字を見れば分かる」というのは、言い換えれば「文字を見ないと分からない」ということです。
やや極端な言い方ですけれども、心当たりのある人は少なくないと思います。
「文字=知識」と「音声」をセットで認識できて、初めて「理解=リスニング」につながります。
文字偏重の学習により培われた知識は、音声と切り離されていますから、リスニングができないのです。
ではどうしたらよいのでしょう。
それには、「聴き読み」をすることです。
これが一番効きます。
「聴き読み」はとてもシンプルです。
1.中国語を見ながら、模範音声を注意深く聴く。(3回以上)
2.模範音声を注意深く聴き、カンマ“逗号”や句点“句号”で音声を一時停止し、今聴いた模範音声を再生するつもりで中国語を読む。(3回以上)
これだけです。
注意深く聴くというのは「この字はこういう音か」「ここは強く読むんだな」などと意識しながら聴くということです。
ぼんやりと何度も聴いても意味がありません。
集中して、注意深く聴き、聴いた中国語をそのまま再生するように読むことが大切です。
この「聴き読み」をすることで、単語レベルの文字と音声の一致、フレーズレベルの文字と音声の一致が徐々にできてきます。
簡単な方法ですので、「文字偏重学習者」の皆さん、是非習慣にしてください。
効果てきめんです!
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