リスニングというのは、聞こえてきた順に理解することが大切です。
ただし、聞こえてきた単語の順に理解するのではありません。
聞こえてきた「チャンク」の順に理解(情報処理)するのです。
ここで言う「チャンク」というのは、中国語の“逗号”“句号”で区切られる「意味のかたまり」のことです。
音というのは、聞こえてきた端から消えていきます。
ですから、聞こえてきた「チャンク」の順に理解する必要があるのです。
具体的な方法をご紹介しましょう。
次の文に目を通してください。
大家好。今天先由我来介绍一下北京的概要。
北京是中国的首都,也是政治、经济、交通和文化的中心。北京的地理位置是北纬39度,东经116度。面积有1万6千多平方公里,全市人口大约有1400多万人。
この中国語を「チャンク」でリスニングすると、次のような感じになります。
(リスニングですから実際には音声だけで行いますが、方法をご紹介するために文字だけで失礼します)
大家好。
今天先由我来介绍一下北京的概要。
北京是中国的首都,
也是政治、经济、交通和文化的中心。
北京的地理位置是北纬39度,
东经116度。
面积有1万6千多平方公里,
全市人口大约有1400多万人。
(『日中中日通訳トレーニングブック』大修館書店 より)
「リスニング」ですから、「チャンク」を声に出して訳さなくて良いのです。
心の中で、
「こんにちは…挨拶だな… 今日、私から紹介する…フム、何を?…」というように、
聞こえてきた中国語にうなずいたり、
相槌を打つように聞いていくイメージです。
このチャンク単位の情報処理ができない、または滞ることが、すなわちリスニングができないということです。
チャンクごとの情報処理がスムーズにいくようになりますと、
話の流れも意識できるようになります。
そのうちに少しずつ「大きなチャンク」で聴けるようになります。
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