リプロダクションは知らなくても、リピーティングでしたらわかるでしょう。
私が通訳訓練法の中で最も重要だと考えるのはリプロダクションです。
聞こえてきた中国語(日本語)を、一字一句違えずにリピートするというトレーニングです。
構文力・語彙力・集中力・記憶力のトレーニングとしてこれ以上のものはありません。
多少時間もかかりますし、キツイトレーニングです。
しかし、必ず力のつく、大きな効果が期待できるトレーニングでもあります。
【事前準備】
1)音声と文字が両方そろった教材を準備しましょう。
*好き嫌いせず、苦手なジャンルの教材にも挑戦してください。
2)難易度は非常に低いものからスタートします。
3)リプロダクションを始める前に、教材の意味を十分に理解しておいてください。
4)自分の声を録音するICレコーダーかスマートフォンの録音アプリを用意します。
【訓練開始】
1)1センテンスごとのリプロダクションをします。
完全に音声を再現するつもりで行います。自分流にリピートしても意味がありません。
2)1センテンスごとのリプロダクションが完全にできるまで繰り返します。
3)自分の録音音声を再生して確認しましょう。
以上のプロセスができましたら、
次は2センテンスごとのリプロダクションと、徐々に長くしていきます。
繰り返しになりますが、リプロダクションの教材は、難易度が低く、あまり長くないものを選択してください。
なぜなら、リプロダクションは想像するより難しく、できないと落ち込みやすいトレーニングだからです。
フィジカルトレーニングと同じように、負荷が大きすぎるとケガをします。
トレーニングは適切な負荷を掛けながら、
小さな成功体験を積み、
次の課題に取り組む意欲をキープする必要があります。
ガンバロー!!
はじめまして。この1年ほどじっくりリプロダクションでトレーニングしている中級レベル学習者です。リプロダクションで自分の録音音声とスクリプトの確認を繰り返すうちに、特に正確にアウトプットできなかった箇所はリプロダクション中に頭の中にスクリプトの文字が浮かんできて、スクリプトを思い出して読みあげるようになっていることに気がつきました。「意味」を頭に思い浮かべるようにすると聞くため、この状況が良いのか気になっています。スクリプトの文字を読み上げるような状況は現レベルでは仕方がなく、リプロダクションで意味を意識するように努めて継続していくことでそのうち(?)意味のほうが頭に残るようになるのでしょうか。
返信削除何か他に気をつけてリプロダクションを行う方法があれば、このブログに追記してもらえると嬉しいです。よろしくお願いいたします。